働き方改革は労働力偏重を招き働かない方向へ向かっているように感じますね
お蕎麦屋さんの玄関に「年末年始のバイト急募」「その間は時給１３００円」との求人募集の貼紙がしてありました。今年から人手不足で２４時間営業のコンビニも正月の営業はしない方針のお店も多いと聞いています。
休日、夜間のファミレスやファーストフードのお店などもミドルやシニアの店員が目立つ様になっています。反面、最近の若者は旅行や自分計画で一定期間働いた後はスパッと辞めるのか短期間のバイト求人も常に募集中のままです。
お店は少ない人数でシフトをこなし何とかやり繰りしているので、突然辞めると迷惑になると感じてか、採用面接から一定期間の勤めを条件にする人たちが多いとも聞きます。
バイトを渡り歩く、フリーター生活も常態化した人手不足を背景に容認されて来た世の中の風潮も定着した様に感じるこの頃ですからね。
確かに若いうちに自分らしい生き方を率先して通しておけば、後々、人生を想い返しても自分なりだったと感じ、悔いも残らず有益なんでしょうね。
しかし、幾ら時給を高くしても人は集まらない。そればかりか、そのあおりで残されたスタッフには代わりの負担が多くなり、不満も増して行き、段々とサービスの低下を招くようになります。
背景には常態化した人員不足でシフトを補わないとならないが、反面、消費税アップやキャッシュレス決済の浸透をもくろむ業界側の思惑に翻弄されるといった諸事情も億循環となる要因なんだろうと推測されます。
こういった状況を単に外国人労働者を増やしたり、７０歳まで就業を延伸してのシニア労力に頼る事で解決を図ろうとしていますが、外国人労働者や高齢者も同じく時給がより高く自分時間が持てて、生きがいを求める職場への転職や離職により自由を求めるようになるのではないでしょうか。
さらに雇用延長で会社にそのまま居座った６０歳を超すシニアは７０歳まで「働かないおじさん達」をしっかり決め込んでふんだんに有給を使いシニアライフを謳歌するようになるでしょう。
一方企業側は定年が延びて人件費が増すのに代え、時短やノー残業デーを週に３日にするなどの防衛策に出ています。さらに早期退職を促して早目に高齢者の数を縮小する計画を進めているようです。
「働き方改革」は求人が不足している職種にまで均等に人材が行き渡るようにホローされているとは、どうみても思えませんね。
話は変わりますが、こういった現状が存在する反面、AIの進化に頼るしかない将来が現実化して近づいています。「運転の自動化」、「生産ラインのロボット人材化」「コンピューターの高速化」により労働力や管理・監視の業務は機械が担うのものとなり、人力を頼らなくても良くなる時代が訪れるでしょう。
人々はスマホ片手にゲームに興じ、オンラインマネーにより買い物したり、旅行気分が味わえます。ひょっとして仕事らしきものも、ほぼ１日、どこへも出掛けないで遊び気分でスマホに集中して出来たりもするでしょう。
しかし、こういった状況で、一体、どうやって安定収入を確保するんだろうと思いますよね。
昨今、投資の指南本やそれに関するオンラインニュースやコラムがとても多く目立つようになって来ています。教育分野においてもプログラミングや資産運用に関わる意識の浸透や普及に力を入れだしていますよね。これらの事はその内に来るだろう完全監視オンリーの働き方改革に向け、プログラマーやトレーダーを増やし、不労時代に備えようとしているようにも思えてきます。
今の様に収入は全てを労力を伴う働きだけに頼るのでは無く、一部の生活費は投資による運用益にて賄うのが常態化して行き、トレーダーを介しての資産取引に講じる人たちが世に溢れ、スマホなどを使ったオンライントレードがその日の稼ぎとなる世の中もそう遠い日のことではなくなる様な気がしています。
